茨城県の特色

茨城県の基本情報

面積

6,097.54k㎡

2022年12月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

2,852,000人

2023年3月公表/
総務省統計局「日本の統計2023」より

人口密度

467.73人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

茨城県の紹介・特徴

茨城県は、県の中心に位置する水戸市に県庁所在地を置き、日立市などの「県北地域」、つくば市・牛久市といった「県南地域」、ほか「県西地域」、「鹿行地域」と4つの地域に分かれています。

産業は、電機・機械産業を中心とする日立エリア、鉄鋼や石油化学産業など素材産業を中心とする鹿島エリアが主な集積地です。さらに企業誘致によって建設機械や産業ロボット、木材といった幅広い業種のメーカーが主要生産拠点を置くようになっており、県外企業立地件数は全国で1位となっています。

また、豊かな自然があるため農業や漁業も盛んです。令和3年における収穫量の全国シェアは、陸稲76.8%、みずな51.8%、加工用トマト51.2%、れんこん49.5%と、全国1位もしくは半数以上を誇るものも少なくありません。さらに特産として「水戸納豆」が有名ですが、県民の納豆の1世帯当たり年間消費支出額は常に上位にランクインしています。

交通面でも、茨城県は首都圏から気軽に行ける観光地として親しまれており、国営ひたち海浜公園や袋田の滝、牛久大仏などが有名です。2019年にはひたちなか大洗地域において、さらに魅力的でおしゃれなリゾートを目指す『ひたちなか大洗リゾート構想』が策定され、海×宿泊・飲食・スポーツ・音楽・アニメが楽しめるリゾート地への期待が高まっています。

近年は移住者も増加しており、茨城県への転入が転出を2年連続上回るほど。特につくば市は教育環境への評判が高いことや、つくばエクスプレスに乗れば秋葉原までわずか45分と首都圏へのアクセスの良さからも、人気の移住先となっています。

※参照:茨城県HP、経済産業省「工場立地動向調査」、農林水産省「作物統計」「作況調査」

茨城県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 18,608 22.1%
建設業 13,521 16.0%
宿泊業、飲食サービス業 9,689 11.5%
生活関連サービス業、娯楽業 9,181 10.9%
製造業 8,162 9.7%
医療、福祉 5,582 6.6%
サービス業(他に分類されないもの) 5,309 6.3%
不動産業、物品賃貸業 5,029 6.0%
学術研究、専門・技術サービス業 3,237 3.8%
教育、学習支援業 2,313 2.7%
運輸業、郵便業 1,846 2.2%
農業、林業 674 0.8%
金融業、保険業 559 0.7%
情報通信業 455 0.5%
複合サービス事業 90 0.1%
鉱業、採石業、砂利採取業 51 0.1%
漁業 38 0.0%
電気・ガス・熱供給・水道業 26 0.0%
合計 84,370 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

茨城県「県民経済計算」によると、2019年度の県内総生産(名目)は14兆922億円と6年連続で増加しています。産業別の構成比は、第一次産業1.9%、第二次産業38.1%、第三次産業59.5%です。

特徴としては、製造業の構成比が33%と高く、中でも化学メーカーや機械メーカー、食品メーカーの割合が多い点が挙げられます。また、事業所のうち県外に本社を置く企業の立地件数は全国トップクラスですが、これは首都圏に近く、さらに圏央道の開通によってアクセスがよりよくなったことが要因と言えます。

一方、農業や漁業も盛んで、れんこん、メロンの収穫量、鶏卵の生産量が全国1位となっており、首都圏への食糧供給基地の役割を担っています。

また「筑波研究学園都市」は、国家プロジェクトとして昭和40年代に建設がスタートしました。多くの研究・教育機関がつくばに移転・新設されるとともに、都市施設の整備、民間企業の進出、インフラの整備が進み、今や日本最大のサイエンスシティとなっています。産業技術総合研究所や筑波宇宙センター、筑波大学などの研究・教育機関をはじめ、多くの民間の研究所などが立地し、約2万人の研究者が研究活動に従事しています。

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2024年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.31倍
平均年収(男女計)
(2023年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額)
32歳/450.5万円
37歳/501.2万円
42歳/530.1万円
47歳/561.6万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

暁飯島工業株式会社

茨城県水戸市

建設業

スタンダード

株式会社アダストリア

茨城県水戸市

小売業

プライム

ホリイフードサービス株式会社

茨城県水戸市

小売業

スタンダード

株式会社ジョイフル本田

茨城県土浦市

小売業

プライム

香陵住販株式会社

茨城県水戸市

不動産業

スタンダード

株式会社JMホールディングス

茨城県土浦市

小売業

プライム

日本電解株式会社

茨城県筑西市

非鉄金属

グロース

AIメカテック株式会社

茨城県龍ケ崎市

機械

スタンダード

株式会社シンニッタン

茨城県高萩市

鉄鋼

スタンダード

株式会社ライトオン

茨城県つくば市

小売業

プライム

助川電気工業株式会社

茨城県日立市

精密機器

スタンダード

CYBERDYNE株式会社

茨城県つくば市

精密機器

グロース

株式会社ケーズホールディングス

茨城県水戸市

小売業

プライム

株式会社筑波銀行

茨城県土浦市

銀行業

プライム

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

茨城県における有効求人倍率は、2020年2月の1.64倍からコロナ禍によって2020年10月には1.19倍までポイントを下げましたが、それ以降は少しずつ回復を見せ、2022年12月には1.49倍(全国17番目)まで持ち直しています。

主要産業のひとつである化学メーカーでのエンジニアはもちろん、生産プロセスの省人化やDXを推進する企業が多く、機械・電気・IT分野のエンジニアの採用ニーズが高まっています。加えてIPOやM&Aに対応するための管理部門経験者の採用ニーズも堅調です。

※参照:厚生労働省「一般職業紹介状況」

茨城県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 37,618
1LDK(40~49㎡) 45,689
2LDK(50~59㎡) 50,231
3LDK(60~69㎡) 49,954

(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査)

地価(坪単価平均/円)

1 守谷市 377,664
2 つくば市 237,323
3 つくばみらい市 172,473
4 水戸市 171,954
5 取手市 154,370

(2023年3月公表/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

「都道府県魅力度ランキング2022(ブランド総合研究所)」において、前年の最下位からひとつ順位あげて46位となった茨城県。地元出身のアイドルやタレント、スポーツ選手の活躍のほか、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する奥茨城村の舞台になるなど、近年は知名度もアップしてきています。

また「住みよさランキング(東洋経済新報社)」の総合評価ではつくば市(8位)、水戸市(19位)、守谷市(32位)と、全国50位以内に茨城県から3市がランクインするなど、暮らしやすいと評判の県でもあります。

総務省の統計データによると、茨城県の1住宅あたりの敷地面積は395.0㎡で全国第1位。これは全国平均の約1.6倍もの広さを誇っています。特に広い家に住みたい子育て世代にうってつけの地であり、実際に持ち家比率が71.2%と高い水準です。

年平均気温14.1℃、年間積雪日数は20日前後で東京と大差はなく、比較的穏やかな気候です。春には日立太田市の竜神峡鯉のぼりまつり、夏には水戸黄門まつり、秋は石岡のおまつりや鹿島神宮の神幸祭、冬には水戸市の梅まつりなど、各地で四季折々の特色あるお祭りを楽しむこともできます。

さらに、陸稲が盛んであることから、街中から少し離れると田園風景が広がっていたりと、自然との共生、広々とした環境のなかでゆったりとした生活を送ることができるのが、茨城県の魅力です。

通勤方法・時間

県内での通勤手段は7割超が自家用車利用となっており、所要時間は片道平均30分以内です。一方で交通渋滞や事故の発生、また利用者減少に伴うバスや鉄道の衰退も問題となっています。

そのため茨木県は、公共交通機関の維持・活性のため、住宅地と市街地を公共交通機関で結ぶコンパクトなまちづくりの推進や、最寄りの駅・停留所まで自家用車で行って駐車し、そこから公共交通機関に乗り継ぐ「パークアンドライド」を推進しています。

自治体による暮らしの支援

首都圏に近い都市部から、自然に囲まれた農村部まで、いろいろなライフスタイルが楽しめる茨城県は、移住や二地域居住のための支援を積極的に行っています。

<支援一例>
・わくわく茨城生活実現事業
東京23区に在住または東京圏在住で23区に通勤する方が、茨城県に移住し、就業又は起業等しようとする際、移住支援金の要件を満たす場合に世帯100万円・単身60万円の移住支援金を支給しています。

・たのしむ茨城テレワーク移住促進事業
各地域毎に移住体験ツアーや移住補助金を支給しています。

・if design project
東京圏で働く個人・クリエイター・フリーランス人材と共に 、県内の企業及びその地域の課題解決に向けた企画を行う実践型デザインプロジェクトです。

※参照:茨城県HP

茨城県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 92 114

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 118 331
幼保連携型認定こども園 20 141
保育所型認定こども園 3 14

(2022年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

つくばエクスプレス沿線にある守谷市・つくば市や、水戸市のベッドタウンであるひたちなか市は子育て世代にも人気の高い街です。どのエリアも自然豊かで緑も多く、レジャーにも困らない一方で、大型ショッピングモールのような商業施設も充実しており、学校や児童館・保育園といった子育てに必要な施設もそろっているのが特徴です。

学校数

国公立 私立
小学校数 444 7
中学校数 212 12
高校数(通信教育を含む) 93 24
大学数 4 7

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

JAXA(筑波宇宙センター)をはじめとした日本の最新科学の研究機関が集まる、学術研究都市である「つくば市」は、教育に力を入れている地域です。市内の全公立小中学校の一貫教育化やICTの活用など、独自の教育プログラムを取り入れており、子どもたちの学力も国内トップレベルです。

そんな環境に魅力を感じ、わざわざ首都圏から移住してくる子育て世代もいるほど、国内有数の教育の街となっています。また、茨城の恵まれた自然環境も子どもたちの知的好奇心や感性を育むフィールドとなるでしょう。

自治体による子育て・教育の支援

「いばらき子育て家庭優待制度」といった子ども連れでの外出を温かくサポートする制度をはじめ、県内各地域で特色ある独自の子育て支援政策に取り組んでいます。

<支援一例>
・出産子育て奨励金支給制度(古河市)
・子育て交流サロン「わらべ」「のぞみ」(土浦市)
・保育園・認定こども園児の第2子保育料を無償化(日立市)
・子供福祉課(結城市)
・幼児2人同乗用自転車を新規購入費用補助(つくば市)
・子育て支援家庭訪問事業(ひたちなか市)
・小学校1年生全員にランドセル贈呈(筑西市)
・さわやか子育て出産奨励金(坂東市)

中でも特色のある2地域についてご紹介します。

■県南:つくば市
-全公立小中学校を中高一貫教育化

「教育日本一」をスローガンに、2012年からは全市内で小中一貫学校の体制を開始するなど教育環境も充実しており、子育て世代の首都圏からの移住先として注目されている都市です。

学校によってはICTを活用した先進的な授業を展開しており、移住先として子育て世帯にも注目されています。また、公的な子育て支援としては下記の取り組みを行っています。

・子育て支援短期養育事業
・ひとり親家庭への支援
・あかちゃんの駅(外出中に授乳やオムツ替えなどで立ち寄り可能な施設の拡充)
・幼児2人同乗用自転車を新規購入費用補助
・子供の遊び場遊具設置等補助金

■県西:境町
-子育て世帯への支援充実

【田舎暮らしの本】住みたい田舎ベストランキングにて、子育て世代部門第2位(関東の町では1位)を獲得。「子育て支援日本一」スローガンに、子どもたちの未来のために最大限の投資をしていくことを掲げ、下記の取り組みを行っています。

・出産・赤ちゃん:不妊治療助成費最大10万円、第3子以降に50万円、育児用品の購入クーポン最大3万円
・児童手当:特例給付の所得制限を超えた世帯でも、1人につき5,000円支給
・給食費:小中学生みんな半額、3人目は無料(兄弟の年齢に関わらず)
・医療費:20歳の学生まで助成
・先進英語教育が無料(小中学校+公設保育園):すべての学校に複数のALTが常駐、姉妹都市とのオンライン交流、ホームステイ、短期留学制度、英検受験費無料
・その他、定住奨励金、子育て世帯等定住促進奨励金(50万円)、移住促進奨励金など定住・移住に関するサポートの充実

※参照:つくば市HP、境町市HP

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