転職成功者インタビュー

株式会社ユードム
小山美里さん(仮名・システムエンジニア) 33歳

子育てを楽しみながらキャリアアップ。「今の自分」にぴったりの職場と出会えた喜び。

小山さんは今回、2度目の転職にチャレンジしたシステムエンジニアだ。1社目は地元のシステム開発会社で12年間勤め、その後、仕事と家庭の両立を目指して自宅でリモートワークができるITベンチャーに転職した。ところが急成長中のベンチャー企業はビジネスのスピードも速い。毎日追いつくのに必死な状態が続き、精神的にも追い込まれる日々となった。

「これではせっかく自宅にいても、家族との時間を大切にできない」-そう感じた小山さんは2度目の転職活動を開始。ハローワークに通い始めたものの、収穫はゼロ。途方に暮れかけていたときに、目に飛び込んできたのが、リージョナルキャリア茨城の広告だった。

相談してみると、トントン拍子で現在の会社への転職に成功。「仕事と家庭が両立できるし、新しい技術にもチャレンジできる。今の私にぴったりの環境」と喜ぶ小山さんに、詳しい体験談をうかがった。

※本記事の内容は、2023年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで37日間

転職前

業種
IT
職種
システムエンジニア
業務内容
自社サービスの開発~運用保守

転職後

業種
IT
職種
システムエンジニア
業務内容
顧客向けのシステム開発

自宅にいるのに、頭の中はいつも仕事のことばかりだった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

水戸市に本社があるIT企業「ユードム」で、システムエンジニアをしています。ユードムは、地元の業界では長い歴史を誇る会社。茨城県内だけでなく、全国や海外の顧客もサポートしています。

私は土浦支社のシステムソリューション事業部に所属して、顧客向けのシステム開発に携わっています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は茨城です。県内の短期大学を卒業後、地場のシステム開発会社に就職し、12年間システムエンジニアとして働いていました。

その後、茨城県内に支社があるITベンチャーに転職。その会社では1年間だけでしたが、システムエンジニアとして自社サービスの開発・保守を担当していました。

転職のきっかけは?

最初の転職は30歳のときでした。きっかけは、10年先を考えた時に、「やっていることや生活が今と変わらないんじゃないか?」と思ったこと。転職して、広い世界を見てみたくなったんですよね。

また、私には子どもが2人いるのですが、ちょうど上の子がもうすぐ小学校に上がるタイミングでもあったんです。小学生になれば、保育園みたいに長い時間預かってもらえなくなる。そう考えて、働き方を見直したいと思ったことも、転職を考える大きなきっかけになりました。

その頃、社内でも働き方を見直す動きはあったのですが、なかなかすぐには進みませんでした。私は仕事と家庭を両立したかったし、そのためにもっと自由な働き方ができる環境を求めたかったんです。

それで前職のベンチャー企業に転職しました。働き方がほぼリモートになり、保育園へのお迎えも行きやすくなりました。ところが今度は仕事がすごく忙しく、夜遅くまで自宅で仕事をするようになったんです。

いくらやっても、追い付かない感じ。ピリピリして気が立ってしまい、子どもや夫への当たりも強くなっていたと思います。なにより自分自身のメンタルも不安定になっていました。

周りは優しくしてくれていたのですが、意識もスキルも高い人ばかりに囲まれて、追い付くのが必死な毎日。周りの人たちと自分を比べて、勝手に落ち込んでいました。その様子を見かねた夫が、「そんなにつらい思いをしてまで、続けなくてもいいんじゃないの?」と声をかけてくれたことが、今回の転職のきっかけになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

今回はまず、ハローワークを利用しました。転職サイトにはあえて登録しなかったんです。というのも、前回は大手の転職サイトを利用して転職したものの、結局ミスマッチになってしまいました。私のキャリアの長さだけを見られて、レベルが高すぎる会社からどんどんオファーがくるのが怖くなってしまったんです。

それで今回は地元のハローワークに足を運んだのですが、今度は条件に合うところが全然なくて(苦笑)。リモートで働けるところを希望していたのですが、茨城にはなかったんです。苦労するのは予想していましたが、「まったくないのか・・・」とショックでした。

それで、しかたなくネットで探し始めたら、たまたまリージョナルキャリア茨城のバナー広告が出てきたんです。「地域に特化した転職コンサルタント」という言葉にひかれて、そこからオンライン相談会にエントリーしました。

相談会では、うまく言語化できていなかった私の気持ちや、求めていたことを一緒に整理してくれました。変にガツガツしていないところもよかったですね。安心して相談できました。

その後、私に合いそうな会社を何社かピックアップしてくれて、7社も紹介してくれたんです。「あれ?ハローワークになかった会社がいっぱいある!」とびっくりしました(笑)。比較検討もしながら、最終的に2社の面接を受けて、今の会社を選びました。

今の会社に決めたポイントは?

面接のときの印象がすごく良かったことです。1回目は取締役との面接。緊張していたのですが、堅苦しい感じではなく、とても感じが良かったです。そして次が社長との面接だったのですが、社長自らパワーポイントを使って会社の説明をしてくれたので驚きました。40代のとてもフットワークが軽い印象の方で、良い意味で社長らしくない社長の人柄に惹かれました。

地元では歴史があり、しっかりした土台がある会社なのに、その距離感が良かったですね。また、ユードムは新しいことに積極的に挑戦しているので、自分の幅も広がりそうだなと思いました。

もう一つの決め手は、仕事と家庭を両立しやすい職場づくりにも力を入れているところです。言葉で「働きやすい」と言われても抽象的ですよね。でもユードムは公的な機関の認定も取得しているので、信頼できました。出社とリモートを選べる点も私の希望通りでした。

時間と心にゆとりができ、家族にも優しくなれた。

転職していかがですか?

前職はフルリモートだったので、出社して仕事をするのは久しぶりでした。最初はすごく緊張しましたね。でも、とても話しやすい雰囲気で助かりました。もちろん勝手が違う部分もありましたが、出社して、対面で教えてもらえたおかげで、スムーズにスタートできたと思います。

入社前に聞いていたこととのギャップはなかったですね。仕事内容についても同様で、新しいことが出てきたら、そのつど誰かに聞きながらやっていますし、ちゃんとフォローもしてもらっています。

久しぶりの出社も楽しんでいます。お昼を同僚たちといっしょに食べて、話したり。すごくいいなと感じています。出社したほうが、いろいろな人の顔と名前も覚えることができますから。

転職して良かったと思うことは?

自分の今のフェーズにあった働き方ができていることですね。おかげで心に余裕ができました。そこは全然違います。転職前は、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と仕事のことで頭の中がいっぱいでしたが、今は「今日はここまで」と切り替えることができます。

土日も仕事のことを考えなくなり、子どもとの時間に集中できるようになりました。心にも時間にも余裕ができたので、朝も子どもをせかすことがなくなりましたね。ときには保育園までいっしょに歩いて行くこともあって、子どもがすごく喜んでくれます。

自分自身も、面白そうなものを見かけたときに、「面白そう!」と調べてみたり、素直に好奇心を向けられるようになりました。仕事の面でも新しい技術にチャレンジしていけそう。夫からも「よかったね」と言われます。「あんなに泣きそうになって仕事をしていたのに」って(笑)。

困っていることや課題はありますか?

収入はあまり気にしていなかったのですが、月収が下がるとわかったときは迷いました。内定前に提示されたときは、「それでいいです」と答えてしまったのですが、あとでだんだん不安になってきまして。

そのことを担当コンサルタントに打ち明けたら、「会社に話してみましょう」と言ってくださり、掛け合ってくれたんです。おかげで納得のいく条件で内定を得ることができました。

生活面の変化はありましたか?

引っ越しはせず、以前から住んでいるかすみがうら市から、電車で通勤しています。以前は、1社目も2社目も、車で40分かかっていたんです。でも今は電車でひと駅。家族の協力もあり、ドアツードアで20分ほどで通えるので、すごく楽になりました。ですから私の車は手放しちゃったんですよ(笑)。そのぶん、コストもかからなくなりました。

残業も今は月に10時間未満。ほぼ17時半の定時で帰らせてもらっています。前職は自社サービスの開発だったので、一つ終わっても、すぐ次が待っている状態です。納期に猶予があるかわりに、明確な終わりもないんですね(苦笑)。でも今は長期の納期に合わせて、自分で予定を立てて仕事をすることができます。だから残業が少なくてすむんだと思います。

リモートの時も、定時で終わったら、もう仕事はしません。だから家族との時間を大切にできるようになりました。私も子どもも寝る時間が早くなりました(笑)。小さな子どもって、一人じゃ寝ないじゃないですか。私にあわせてついつい夜ふかししていたのですが、今は一緒に21時には寝るように心掛けています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

以前の私は、「転職したところで本当に自分の希望が叶うの?」と、転職に対して勝手にマイナスのイメージを抱いてたんです。でも今は、自分の幅、自分の世界を広げるために、転職はありだなと思っています。自分に合う会社と出会えるかどうかは、やってみないとわかりませんから。

前の会社についても1年勤めただけでしたが、学べたこともすごく多かったので、あの経験は絶対に必要だったと思っています。年齢も転職には関係ないのではないでしょうか。「やってみよう!」と思った時が、やってみる時なんじゃないかと思います。

また今回、リージョナルキャリア茨城に相談したことも、とても良かったと思っています。リージョナルキャリア茨城のコンサルタントは、転職希望者の気持ちをくみ取るのが上手。私のことを面接前からいい感じに会社に伝えてくれていたようですし(笑)、月収のことも自分では絶対に言えていなかったと思います。

転職希望者にとっても、受け入れる会社にとっても、アンマッチはよくないというスタンスにすごく共感しました。「この会社に!」と押しつけるようなところもないので、安心して、気軽に相談していいと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
佐藤 照昭

小山さんと初めてお話をしたのは、茨城の個別キャリア相談会でした。2人のお子さんの子育てをしながら、エンジニアとしてのスキル向上を目指す、とても意欲的な方という印象を抱いたことを覚えています。

ただ、前職のベンチャー企業では仕事にフルコミットすることが求められる環境で、プライベートとの両立は現実的に厳しく、心身ともに追い込まれていたようです。長い人生のなかでは、ライフサイクルの段階ごとに、優先すべきことは変わっていきます。

転職活動を通じて、小山さんが「いま大切にすべきこと」に気づき、ご自身の意思で一歩を踏み出してくれたことをとても嬉しく思っています。ユードム社は社員を大切にする会社です。小山さんが家族も仕事も大切に、素晴らしい人生を歩んでいけることを心から願っています。

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