転職成功者インタビュー

株式会社フュージョンマネージメント
木村咲さん(仮名・技術コンサルタント) 36歳

知識とキャリアを活かせる「技術コンサルタント」の仕事に茨城で出会えた。

結婚して3人の子どもに恵まれ、育児に仕事にと忙しい日々を過ごしていた木村さん。夫の異動で家族揃って茨城に引っ越すことになり、自宅から通勤できる会社への転職を考え始めた。

しかし、自分の知識やキャリアを活かせる仕事が茨城ではなかなか見つからず、「別の職種にキャリアチェンジするしかないのか...」と諦めかけていたという。

そんな折、リージョナルキャリア茨城から、新エネルギー開発プロジェクトのマネジメントを行っているコンサルティング会社・フュージョンマネージメントの紹介を受ける。まさに自分が思い描いていた職場に巡り会い、木村さんは理想的な転職を実現した。

現在は子育てと仕事を両立させながら充実した毎日を送っている木村さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2023年9月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで129日間

転職前

業種
大手コンサルティングファーム
職種
技術コンサルタント
業務内容
工場のデジタル化、センサーデーターの分析、データ分析の社内研修

転職後

業種
ブティック系コンサルティングファーム
職種
技術コンサルタント
業務内容
核融合関連技術の開発、核融合炉開発プロジェクトのPMO業務

紹介されるのは東京勤務の案件ばかり。一時は諦めかけていた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

フュージョンマネージメントは、プロジェクトマネジメントを得意とするコンサルティングファームです。当社は今、ITERプロジェクト(新エネルギー開発の大型国際プロジェクト)に基づく活動を行う国内機関に指定されている国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子エネルギー部門を支援しています。

私は技術コンサルタントとして、那珂研究所でのPMO(プロジェクト実行支援)業務を担当しています。核融合炉に関連する機械・装置を作る際、研究員と外注メーカーの橋渡しとなって計画を立てたり、スケジュールを管理したりといったところが主な役割です。

ITERプロジェクト全体を統括するフランス本部と連絡を取り合うことも頻繁にあります。

入社前のご経歴を教えてください。

情報科学系の修士課程を修了後、大手電機メーカーの研究所に配属となり、AIやデータ分析などIT関連の研究や特許出願に携わりました。神奈川を経て茨城に配属となり、その間に結婚・出産も経験しました。

12年経ち、子どもを3人もうけた頃、夫が東京に転勤することに。未就学児や小学生を抱えて夫も不在となってしまうと、さすがに仕事と家庭の両立は難しいと考え、夫の転勤に伴い家族で東京に転居し、それと同時に私は東京都内の大手コンサルティングファームに転職しました。

そこでは工場のデジタル化や生産方式改善を提案する技術コンサルタントとして1年半、勤めていました。

転職のきっかけは?

夫が再び転勤となり、家族揃ってまた茨城へと引っ越しました。しばらくは茨城にいながら、フルリモートで技術コンサルタントの仕事を継続していましたが、チームメンバーやクライアントと会わずに仕事をする難しさを感じました。

メーカーの生産工場を対象に様々な提案を行うので、実際に現場を訪れた方がやりやすいのは間違いありません。家庭の事情を考慮して柔軟に対応してくれる会社には感謝していたのですが、やりたいことができていないという思いが強くなっていました。

社会情勢も落ち着き始め、クライアントを積極的に訪問しようという流れが出てきたことで、これから仕事と子育てを両立していけるのか不安を感じていました。そこで、やはり自宅がある茨城で仕事を探そうと、再度の転職を考えました。

転職活動はどのように進めましたか?

技術コンサルタントの仕事を続けたいと思い、コンサル業界に特化した転職支援会社に相談しました。しかし、紹介されるのは都内の案件ばかりで、茨城の仕事はないと言われてしまいました。

そこで再度ネットを検索して見つけたのが、茨城に特化したリージョナルキャリア茨城(運営:リージョンズ株式会社)です。エントリーするとすぐ連絡があり、面談では非常に丁寧に話を聞いてくれました。

子育てで土日しか転職の相談ができない、という時もこちらの都合に合わせてくれ、私の後ろに子どもがいる状況でも、しっかり耳を傾けてくれました。

今の会社に決めたポイントは?

転職活動を始めた当初は「大手コンサルティングファームの出身者が独立して茨城でコンサル会社を経営している会社がいいな」と考えていましたが、さすがにそんな都合の良い案件はないだろうと思い、リージョナルキャリア茨城のコンサルタントにも話していませんでした。

しかし、紹介されたフュージョンマネージメントの青木社長がまさに思い描いていた経歴で、そういった方が実際にいるのだと驚きました。

転職にあたって一番心配だったのは子育てとの両立です。急な体調不良への対応や、送迎の時間を考えるとフルタイム勤務は難しいと面談で話すと、青木社長はすべて理解してくれました。

また那珂研究所も見学させてもらい、ITERプロジェクトの中で働くイメージもできたので、入社を決意しました。

ライフプランを尊重してもらいながら、仕事への正当な評価も受けている。

転職していかがですか?

クライアントである那珂研究所では、核融合炉のメンテナンス用ロボットの開発に取り組んでいます。私は前職で機械や制御分野にも触れたので、その辺りの知識が今の仕事に活かせています。

ただ、任された領域は基本的に一人で対応しないといけないという点では、難しさもあります。放射線など物理関係についての理解もまだ十分ではないため、周囲にサポートしてもらいながら、日々勉強しています。

コンサルタントは、「次につながる案件を獲得できるか」によって評価が決まります。どうすれば次につながるのかというと、やはり誠実に、知恵や発想を駆使して、クライアントにとって最善の策を提案していくことが重要です。

まだフュージョンマネージメントでのキャリアは浅いですが、クライアントの期待に応えられるよう、直実に業務に取り組んでいきたいと思っています。

転職して良かったと思うことは?

一つは、育児と仕事を両立させたいという私のライフプランを尊重してもらっていることです。「子どもの運動会があるので…」と言うと、快く受け入れてくれます。おかげで子どもが3人いるにも関わらず、イベントにはすべて参加できています。

もう一つは、自分の仕事に正当な評価を受けられる点です。子育てとの両立のため短時間勤務になっても、それを理由として評価を下げられる、といったことがありません。時間の長短ではなく成果や働きぶりをきちんと見てもらえていると感じます。

困っている事や課題はありますか?

私の専門はAIやデータ分析など、ITデジタル関連です。いずれはITERプロジェクト以外の事業領域も開拓し、自分の専門性を発揮したいと社長に伝えています。

もちろん社長も大賛成で、私のキャリアを考慮しながら業務の拡充を図ってくれています。自分の強みを発揮できるマーケットを開拓し、この会社の中で育てていくのが今後の課題であり目標です。

生活面の変化はありましたか?

子どもは小学4年生と2年生、そして一番年下は年長になりました。まだまだ目は離せませんが、仕事と生活の両立はうまくいっていると感じます。

今は子どもと一緒に、私もバイオリンを習っています。以前も少し習っていたことはあるのですが、子どもが成長して一段落したので、また始めようかと。

いつか市民オーケストラなどに入り、我が子と一緒に演奏できたら良いですね。長い間「いつか…」と思っていたことに、ようやく一歩踏み出せました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

技術コンサルタントの仕事にこだわって始めた転職活動ですが、なかなか案件がなく、諦めかけていました。「他の職種にしようか」と思ったこともあります。

しかしブレずに、粘り強く情報を求めたおかけで、リージョナルキャリア茨城に巡り会えました。望み通りの転職をかなえることができ、本当に良かったです。

転職活動が長引いてくると、軸がブレたり悲観的になることもあるでしょう。しかし最初に決めた「これだけは貫きたい」というこだわりは、簡単に捨てない方がいいと思います。

「地元にこんな仕事はないだろう」と諦めてしまう前に、地元密着型のコンサルタントに相談してみてください。その方がきっと、満足のいく転職になると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
佐藤 照昭

茨城県にコンサルティングファームと呼べる会社は数えるほどしかありません。茨城で働きたいと思っていても、コンサルタントは東京で働くかフルリモートで働くかの2択を迫られているのが現状です。

そんななか、3人のお子さんの子育てと両立しつつ、技術コンサルタントとしてのキャリアを追い求めたいという木村さんの思いが実現でき本当に嬉しく思っています。

そして木村さんの転職事例は、コンサルティングファームで活躍している方に対して、「茨城で働く」という新しいキャリアを示してくれた、大変意義深いものだと感じています。

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